MZ-1500 エミュレータ用ROMの吸出し (QDC編)

 MZ-1500実機からIPL-ROM等をクイックディスク(QD)エミュレータの QDC を使って吸い出す方法です。

用意するツール
・イメージファイル変換ツール(virtuaqd_tools_20140420.zip)
 VirtuaQD – FDS/QD emulator -    http://www.2a03.jp/~norix/virtuaqd/index.html

抽出方法については以下のサイトを参照・参考にさせて貰いました。
AKD’s site       http://mzakd.cool.coocan.jp/
 (“Introduction to EmuZ-1500”、”MZ-700WIN活用研究” –> “フォントデータの作成”)
勝つ快感。      http://pasopia700.blogspot.com/
 (ブログアーカイブ”2017” –> ”5月” –> “MZ-1500 ROM吸出し”)

1.実機でのROMのダンプ(QDへの保存)
 (1)[M]でモニタを起動。
 (2)IPL-ROM、EXT-ROMを以下のコマンドで抽出、QDへ保存。

*QF
QD : Formatting
OK? ( Y/N )
OK!
*QS
Filename? IPL
Top adrs? 0000
End adrs? 0FFF
Exc adrs? E804
OK!
*QS
Filename? EXT
Top adrs? E800
End adrs? FFFF
Exc adrs? E804
OK!
QDをフォーマット



IPL-ROMの抽出
ファイル名
$0000から
$0FFFまで

EXT.ROMの抽出
ファイル名
$E800から
$FFFFまで
mz1500_1

 (3)FONT.ROMを以下のプログラム(1バイトずつ入力)とコマンドで抽出、QDへ保存。
  ※プログラムは”AKD’s site”で公開されているものです。

   1200   AF D3 E5 21 00 D0 11 00
   1208   A0 01 00 10 ED B0 D3 E4
   1210   C3 A7 EA

*M1200
1200  xx  AF
1201  xx  D3
・・・
1212  xx  EA
1213  xx
*J1200
1200番地から
1バイトずつ入力
xx は変更前の値


[SHIFT]+[BREAK]で終了
プログラム実行
mz1500_2
*QS
Filename? FONT
Top adrs? A000
End adrs? AFFF
Exc adrs? E804
OK!
FONTの抽出
ファイル名
$A000から
$AFFFまで
mz1500_3

2.QDイメージからの抽出
 (1)QDCを使って読み込み、QDFファイルへ変換
  参照MZ-1500 クイックディスク のダンプ (QDC編)
 (2)ダウンロードしておいた”virtuaqd_tools_20140420.zip”を解凍、同じフォルダにQDFファイルを置く
 (3)エクスプローラのアドレスバーに”cmd”と入力後[Enter]キーを押しコマンドプロンプトを開く
 09_a
 (4)以下のコマンドを実行

QDencoder filename.QDF filename.QDK QDFからQDK形式に変換
QDdecoder -s filename.QDK ヘッダとデータに分割

  10_
  ※エラーが出て作成できない場合 QDCでの読み込み(ダンプ)に失敗している可能性が高いです。
 (5)分割したデータ部分のファイル名を変更。手順に従って作成した場合は以下のようになると思います。
  filename.01.QDDATA –> IPL.ROM   
  filename.03.QDDATA –> EXT.ROM
  filename.05.QDDATA –> FONT.ROM

<参考>
 Raw形式:(ここでは)QDCで使用する クイックディスクの形式
 QDF形式:MZ-1500エミュレータで使用する クイックディスクの形式
 QDK形式:VirtuaQDで使用する クイックディスクの形式
 MZT形式:MZ-1500エミュレータで使用する クイックディスクまたは テープの形式

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