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PC-88VA2 の修理(資料)

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・ PC-88VA2 の修理(分解・洗浄・サビ落とし) ・ PC-88VA2 の修理(断線修理等) ・ PC-88VA2 の修理(動作確認) ・ PC-88VA2 の修理(画面が一部出ない調査) ・ PC-88VA2 の修理(資料) 通電チェックをした際に作った資料を整理したものです。 不完全で間違いもあると思われます ので使用にはご注意ください。 無保証です 。 ※個人での使用のみにご利用ください。 ※信号名は PC-88VA の回路図(「I/O」1987年8月号掲載)を参考にしています。 通電チェック一覧表       PC-88VA2回路図  チェック一覧表を元に作成した回路図です。 全回路図ではありません 。全体からしたらほんの一部。   BOOTHにてチェック一覧表のExcelファイル、および回路図データ(DesignSpark PCB用)とそれぞれをPDFにしたものを出品しています。情報自体はブログで公開しているものと同です。 ・BOOTH レトロなPCとか      https://tomoretro.booth.pm/  修理は終えているので情報の追加は基本的にないと思いますが、修正・補足情報などは報告を頂けると嬉しいです。 DesignSpark PCB について  無料で使用できるプリント基板CADです。無料のユーザー登録は必要です。RSコンポーネンツを利用しているのでその関連でこのソフトを使用し始めました。RSに登録ある部品であれば無料でデータを作成してくれるのも良いです。 ・DesignSpark PCB    https://www.rs-online.com/designspark/pcb-software-jp ・RSコンポーネンツ    https://jp.rs-online.com/web/

PC-88VA2 の修理(画面が一部出ない調査)

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・ PC-88VA2 の修理(分解・洗浄・サビ落とし) ・ PC-88VA2 の修理(断線修理等) ・ PC-88VA2 の修理(動作確認) ・ PC-88VA2 の修理(画面が一部出ない調査) ・ PC-88VA2 の修理(資料)  ゲームなどは正常に表示されているようだが v2モードでDisk Basic を起動”How many files(0-15)?” でリターン押下後に画面が真っ黒になる状態を調査。  表示はないが取り敢えず”SCREEN 3”に変更すると文字が表示されるので調査開始。 (左:修理前、右:修理後) SCREEN 1   SCREEN 3   SCREEN 4   “修理前”の最後の画像は”SCREEN 4”でキーを押した場合。カーソルは点滅していて文字が表示されていません。  結果“SCREEN” の”0””3”のカラー画面は表示されて”1””2””4”のモノクロ画像が表示されていないようです。また”1””2”は文字が表示されていますが”4”では文字も表示されていません。  次に”v2モード”特有なのか”v3モード”での画面調査 (左:修理前、右:修理後) SCREEN WIDTH 0,640,1   (シングルプレーン)   SCREEN WIDTH 1,640,3   (シングルプレーン) カラーは表示されていますがモノクロ画像が表示されていません。 SCREEN WIDTH 4,640,1   (マルチプレーン) SCREEN WIDTH 5,640,5   (マルチプレーン) モノクロ画面でも表示されている??  いろいろ情報を集めてみると ・ ”BASIC(v2)”の”SCREEN 4”は文字もグラフィック画面に表示  (–> グラフィック画面なので文字も表示されない) 逆に ・ ”BASIC(v3)”でマルチプレーンのモノクロ画面はグラフィックもテキスト画面に表示  (–> テキスト画面なのでモノクロ画像も表示される) しているようです。   なので”グラフィック”<->”テキスト”の相互の変換がうまくいってないのではないかと推測 ・・・したものの資料も知識もなく手詰まり状態で結局地道にパターンを追って通電チェックをする日々に。。  実は、ブログを書くにあたって整理してみたところ最初の推測は間違っていて

PC-88VA2 の修理(動作確認)

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・ PC-88VA2 の修理(分解・洗浄・サビ落とし) ・ PC-88VA2 の修理(断線修理等) ・ PC-88VA2 の修理(動作確認) ・ PC-88VA2 の修理(画面が一部出ない調査) ・ PC-88VA2 の修理(資料) 電源  テスターで電圧をチェックしてます。ほんとはメイン基板へのコネクタが良いのでしょうが(ほとんどの機種で)仕様が判らないので確認できません。  なので、仕様が統一されてると思われるFDDへのコネクタをチェックしてます。負荷をかけないと正しい電圧が出ない機種もあるのでその場合は接続した状態でチェックするなどします。 全体の確認  仮組みして動作確認。ショートしないように気をつけます。ちゃんと動いているようならOKですが、今回は FD を読まない・・・ FDを読まない  メイン基板が悪いのかFDDが悪いのか判らないので動作確認のとれているFDDを接続します。 FDDエミュレータを使うのもお勧めです。   参考 「 FDDエミュレータ まとめ 」  FDDエミュレータでFDを読んでくれればFDDの問題なのですが、今回はFDを読まない。。メイン基板の問題でした。 FDを読まないメイン基板  画面がまったく出ないとかだと厳しいですが今回はFDDなので何とかなるか?と調査。FDDの仕様は(ほぼ)統一されているので情報を集めやすいです。  再度、実FDDを接続して動きを確認するとディスクは回っているけどヘッドが全く動かない。詳細を確認するため ロジアナ で信号を確認したところ STEP 信号がきてない??  ・ロジックアナライザ      Amazon など  VA2の基板側FDDコネクタは68ピンでA1~A34がドライブ1、B1~B34がドライブ2で信号的には一般的なFDDなのでSTEP信号は20ピン、AB共通です。  なので20ピンからのパターンをテスターで通電確認しながら追いかけました。回路図もなくICの下を通ってたりするので追うのも大変ですが最終的にこの信号、遠くバッテリー液被害のあるIC20に接続されていました。基板の裏側だったのであまり気にしてなかったのですがIC近くで断線していました。ICを交換した際に断線した可能性もあります。ポリウレタン銅線で直接ジャンパしました。      接続したところFDを読むようになりましたが、v2モー

PC-88VA2 の修理(断線修理等)

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・ PC-88VA2 の修理(分解・洗浄・サビ落とし) ・ PC-88VA2 の修理(断線修理等) ・ PC-88VA2 の修理(動作確認) ・ PC-88VA2 の修理(画面が一部出ない調査) ・ PC-88VA2 の修理(資料)  修理と言っても資料も知識も乏しいので大したことはできませんがコンデンサ交換はやってます。  ただ、修理しているつもりで逆に被害を大きくしてしまうことも。コンデンサも液漏れすることがありランドが取れやすくなってる場合など交換時にランドが取れてしまってジャンパを追加するハメになったり・・・。 コンデンサ交換  アルミ電解コンデンサは経年劣化してるので交換してます。   参考 「 PC-88VA2 のコンデンサ 」 バックアップ電池液漏れダメージの修理  製造から数十年経過、現在故障原因の最悪たるものと言われる液漏れです。今回入手したVA2もやはりバッテリーの液漏れで断線してました。  断線なので繋げれば良いだけとも言えますがICの下など多岐にわたるとかなり面倒ですし接続先が判らないと直せません。 通電確認  断線していると思われるパターンを追ってテスターで通電の確認をします。  回路図のある機種なら良いのですが普通は無いのでICの下に潜ってると判らない場合も。 下地作り  今回は直接パターンを繋げたかったのでICなど取り外して下地づくりしました。入手可能なICなので最初に足の根本部分をカットしてIC本体部分を取り除いてから足を1本ずつ取り外しました。再利用したくても足が多いのと液漏れで腐食してたりするのできれいに外すのはかなり難しいです。  腐食部分を耐水ペーパー等でパターンの銅線が見えるまで磨きます(磨きすぎに注意)。運が良いとこれで断線が直る場合がある気がします(?)。完全に断線しているところは銅線がありません。  銅線部分をハンダメッキします。  ※縮小してある画像はパターンがズレている場合があります       通電確認とジャンパ線  パターンを追って通電を確認。DIPなどならビニル線等でもジャンパは容易ですが、IC9などのような表面実装だとポリウレタン銅線でもハンダ付けするのは難しいです。  銅線が細くて密集していると厳しいですが、断線部分の銅線を直接ジャンパも可能です。特に外側のラインはIC1とコネクタ(CN4)の距離が遠く更

PC-88VA2 の修理(分解・洗浄・サビ落とし)

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・ PC-88VA2 の修理(分解・洗浄・サビ落とし) ・ PC-88VA2 の修理(断線修理等) ・ PC-88VA2 の修理(動作確認) ・ PC-88VA2 の修理(画面が一部出ない調査) ・ PC-88VA2 の修理(資料)  いろいろあったのでちょっと書いてみます。うまくいかないこともありますが今回は最終的に直りました。  レトロPCをネット入手の場合、写真で判断するしかなく外見は綺麗そうに見えても中を開けたらサビやホコリだらけと言うことも。 分解  (カバー > リアパネル > I/O > 縦基板 > 電源 > FDD > フロントパネル > フレーム > 基板)  カバーを取ると、ハズレ感漂う汚さとサビ。        サビが酷いのはスイッチ類のカバー部分周りだけで電源や音源などの基板は大丈夫でした。(汚れを拭いた後)        サビサビのカバーを外した中見。フォンジャックと音量ダイヤルを外して清掃。サビがあったので以前直せなかった初代AVのに付け替えました。      バックアップ電池の液漏れ被害が。そしてサビも。(バッテリー除去後)  ※画像を縮小したためパターンがおかしくなってます。   清掃・洗浄  基板まで分解したらケースなど外側は水洗い・洗浄。  基板はウェットティッシュ等で拭いてます。 サビ落とし  研磨とケミカルな方法がありますが、研磨は疲れる割にはイマイチなのでケミカルを使用してます。  ・研磨    ピカール金属磨き など  ・ケミカル  ソフト99(SOFT99) 補修用品 サビ落としセット など 小さいものなら トイレ用洗剤の サンポール も有効。  ・ケミカル。跡は残るけどケース内なので良いです。(左:使用前、右:使用後)      ・サンポール。サンポールに数時間浸けておいたらきれいになりました。素材にもよると思います。サンポール使用後はサビ止め(ケミカルのセットにも付いてます)を塗ってます。(左:使用前、右:使用後)     最終的にはこんな感じに。    

PC-88VA のコンデンサ

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メイン 種類 電圧(V) 容量(μF) 個数 備考 アルミ電解コンデンサ リード形       なし  ※バッテリー液にだいぶやらています サブ1 種類 電圧(V) 容量(μF) 個数 備考 アルミ電解コンデンサ リード形 25 470 1       25 22 2       16 220 2   サブ2 種類 電圧(V) 容量(μF) 個数 備考 アルミ電解コンデンサ リード形 25 22 1       16 470 1   電源 種類 電圧(V) 容量(μF) 個数 備考 アルミ電解コンデンサ リード形 200 820 1       50 1 3       35 4.7 1       25 1000 1       25 330 3       25 330 1 小型     25 33 1       16 2200 3       16 330 2       10 1000 1   SB II(PC-88VA-12) 種類 電圧(V) 容量(μF) 個数 備考 アルミ電解コンデンサ リード形 35 220 3       16 22 1 小型     50 3.3 1 小型     16 33 1 小型     25 4.7 16 小型     25 10 16 小型     25 47 2 小型     50 1 2 小型     16 10 1 小型