Windows と X680x0 のファイル交換(RaSCSI”ベアメタルバージョン”編)

 これからWindows機とX680x0とでファイル交換をしたい場合のお勧め環境は”RaSCSI”です。

 RaSCSI とは Raspberry Pi と組み合わせて使う SCSI / SASI デバイスエミュレータで、レトロPCの SCSI または SASI 端子にケーブルで接続すればSDカード(正確にはマイクロSD)上のハードディスク(HDD)イメージファイルを実際のHDDとして認識させ使用できたります。
 (参照SCSI / SASI エミュレータ の RaSCSI (ベアメタルバージョン)」)

 更に SCSIとして接続した場合は(RASDRVドライバにより)SDカード上のファイルを直接読み書きすることもできてしまいます!
※”RASDRV.SYS”はRaSCSIファイルにあるHDDイメージ(human302.hds)内等にあります。

X680x0シリーズの標準端子
 SASI:初代、ACE、EXPERT/II、PRO/II
 SCSI:SUPER、XVI/Compact、X68030/Compact
SASI機の場合、SCSIボードを使用すればSCSIが使えるのは勿論ですが” SxSI”ドライバを使用すればSASI端子(パリティ回路不要)に接続した RaSCSIをSCSIとして使用可能です。
 ・SxSI入手先の一つ
   http://web.archive.org/web/20071212181749/http://nna.c-get.ne.jp/X68000/SxSI.html

 X680x0でRaSCSIを使う手順については多くのサイトで紹介されていますし ベアメタルバージョンについては作者(GIMONSさん)のページを見れば容易に導入可能だと思います。
※通常バージョンの方はOS(Raspbian)の知識等必要です。
 ・GIMONS DEVELOPER WORKS    http://retropc.net/gimons/index.html
  (プロジェクト”RaSCSI baremetal version”)

 メインはHDD使用ですが大容量・多数ファイル交換用の環境としても便利です。
 マウントできるイメージファイルのサイズは ベアメタルバージョンでは 2GB未満のようです。(通常バージョンは4GB未満)※Ver.1.45時点

X680x0実機から、SDカード上のファイルを読み書き
 RASDRV.SYSを使用します。
 Human68k のシステムディスクの “CONFIG.SYS”ファイルに
  DEVICE = \SYS\RASDRV.SYS /tempfolder
 等と追加します。
”/tempfolder” はSDカードのルートに “tempfolder”フォルダを作成してそのフォルダを使う。意味です。

WIndows機でのHDDイメージファイル操作
 イメージファイルをWindows上で扱う場合の定番は”DiskExplorer”ですが、パーティションを分けた場合の第2パーティション以降の読み込み方法がよく判らなくて別のツール”ND””NDZ”を使っています。
 ・DiskExplorer      https://hp.vector.co.jp/authors/VA013937/editdisk/index.html
 ・ND, NDZ
   eueeのおうち     http://euee.web.fc2.com/index.html
   (“あぶないツールのおへや” –> “ND Ver.・・・”)
   (“あぶないツールのおへや” –> “NDZ Ver.・・・”)

SASIのHDDイメージ
 SCSIのHDDのイメージは RaSCSIファイル内にありますので SASI のHDDイメージを置いておきます。Human68k(無償公開版)を入れてあります。
 ・RaSCSI 用 SASI HDDイメージ    Google Drive
 ・Human68k version 3.02
   X68000 LIBRARY        http://retropc.net/x68000/
   (1.ソフトウェアライブラリ”無償で公開されたシャープのソフトウェア”
                     –> “Human68k version 3.02 のシステムディスク”)

HDDイメージ作成について
 X680x0エミュレータのXM6系で作成します。”XM6i”ならIPL ROM等不要でHDDイメージが作成できます。
井崎のホームページ。(XM6i)      http://www.pastel-flower.jp/~isaki/

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