SX-WINDOW を使う(060turbo編)

 060turboの本領を発揮できる SX-WINDOW。速度的には030でも十分使えると思いますが メモリが拡張されるのが最大の利点。Command環境では12MBのメモリ容量があれば困ることはないですが マルチタスク環境のSX-WINDOWでは多いほど複数のソフトを同時使用できるので良いです。

 060turboで そのままソフトを実行しても期待通りの動作をしなかったりすることがあるのは Command環境もSX-WINDOW環境も同じで、以下は 割と安定動作している起動環境例です。

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060cache.x w      ライトスルーモードにする
060high.x 0 0     以降のソフトは本体メモリ上で動作
pcm8a.x
zmusic.x
060high.x 1 1     以降のソフトはハイメモリ(simm)上で動作
060cache.x c     コピーバックモードにする
FSX.X
060cache.x w     ライトスルーモードにする
SXWIN.X
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解説(と言っても仕組みを良く理解できてるわけではありません)
音源ドライバ系は本体メモリ上で動作させる
 Command環境でもそうですが音源系ドライバはハイメモリに常駐させると正常に鳴らないようです。
pcm8a、mpcm等ハイメモリ対応もあるようですが上手く使えませんでした。
※ハイメモリ対応と言ってもドキュメントには060turboの記載は無く Xellent30ですね。
音源ドライバはSXWIN起動前に常駐させる
 SX-WINDOW上で音源ドライバを常駐・解除する方法(「SX-WINDOW を使う(音源ドライバの常駐・解除)」)を紹介しましたが (060turbo使用時に)SX-WINDOW上から音源ドライバを本体メモリ側に常駐させることができません(判りません)でした。
SXWINはハイメモリ上で動作させる
 SXWINをハイメモリ上で動作させないとSX-WINDOW上のソフトをハイメモリで使用できないようです。
SXWINはライトスルーモードで起動する
 コピーバックモードでもSX-WINDOWは動作しますが 音源・画像系ソフトのほとんどがエラーとなってしまいました。コピーバックモードでも問題なかったり 一部のソフト用にはパッチがあるようなので対応ソフトのみの使用であればコピーバックモード起動が良いですね。

※事前に 060turboの添付ディスクにあるパッチは適用しておきます。
IVM.x         IVM.BFD (DISK060T.LZH/DISK060I.LZH)
シャーペン.x      shahipat.lzh (DISK060T.LZH/DISK060I.LZH)

その他
コンソール系(SXCON等)が正常に使えない
 DIR等コマンドで「常駐部が読み込めません」となり使えなくて不便。
・”メモリメーター.xが使えない
 ハイメモリ未対応なのでエラーになります。替わりに”越後屋残量.x”(HZAN0110.LZH)を使ってます。

 SX-WINDOWは十分使えるWINDOW環境と思いますが、当時あまり使用されなかったようでSX-WINDOW上で動作するソフトは数も少なく とりあえず作ってみたようなソフトが多く 操作性等 こなれる(ブラッシュアップ、アイデア)こと無く終わっているようなのが残念です。
 当時シャープが思い切ってX68ユーザ全てにSX-WINDOWを(バージョンアップ含め)無料提供していれば違ったかもしれませんね。。
※ビジネスモデルとしての いわゆる フリー戦略(フリーミアム)は 2000年代に入ってからのようです。

ツール入手先
X68000 LIBRARY         http://retropc.net/x68000/
 (“特定のハードウェア用のソフトウェア” –> “060turbo 関連” –> “060turbo の添付ディスク”)
Google Drive           SXTOOLS

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