PC-88VA PC-Engine ディスクの入手
PC-88VAのシステムディスクがなかなか入手できないこともあるかと思います。そんなときに有効な技です。
VA用ソフトは起動にPC-Engineが使用されPC-Engine込みで配布されていますのでそのディスクを利用します。
※当時のマシン語で動作するソフトは自前で起動部分から作るのが普通でしたが(OSが無かった)、PC-88VAとX68000はメーカーからOSが標準で提供されたので起動などからOSにまかせOS上で動くソフトを作っています。なのでOSの 特に起動部分はディスクに組み込まれて配布されてます。PC-9801ではMS-DOSの起動部分だけみたいなOSとしてMEGDOSと言うのもあったようです。と、多分そんな感じだと思います。
当時からネットが発達していれば今のMac(Apple)と同じように中古でハードを入手してOSが必要だったらネットからダウンロードできて、とか苦労せずに済んだかもしれません。
ここではネットで入手可能なフリーの同人ソフト「最終平気UPO (プレリリース)」を使用します。
※元にするソフトのディスクによっては作成してもBASICが起動できないなどあるようです。
・PC88.gr.jp http://www.pc88.gr.jp/
(“フォーラム” –> “自作ソフトライブラリ” –> “ 最終平気UPO プレリリース (うぴょりっくソフト)”)
ディスクはD88形式のファイルなので実機で使用する場合はFDDエミュレータを使用するかフロッピーディスクに書き戻す必要があります。
参照「FDD エミュレータ まとめ」「D88 形式へのダンプと 書き戻し(旧型PC編)」など
説明画面にはshinraさん作成のPC--88VAエミュレータ”88VA Eternal Grafx (VA-EG)”を使わせてもらっています。エミュレータで作業したほうが効率が良いことも多いので環境を用意しておくと便利です。
手順は実機でも同じです。
※エミュレータで行う場合はファイルの”読み取り専用”やD88設定の”Write Protect設定”を外しておきます。
※エミュレータの導入・使い方などは”VA-EG”のヘルプを参照ください。
・PC88.gr.jp (“88VA Eternal Grafx”) http://www.pc88.gr.jp/
(“88VA Eternal Grafx” –> “ヘルプ”)
手順
1.ディスクをFDDに挿入し起動します。
2.”NEC PC-Engine”の画面が出たらすぐに[CTRL]+[C]を”^C Break”するまで押し続けます。
3.”バッチ処理を中止しますか <Y/N>?”で[Y]を入力してバッチを終了させます。
4.”del autoexec.bat”でファイルを削除すれば完成です。
これで次回から PC-Engine が起動した後、ゲームは始まらずにPC-Engineが使用できます。
※エミュレータで右画面のようなエラーが出た場合はファイルのプロパティ”読み取り専用”や、D88の”Write Protect”設定を確認します。
PC-Engineで使えるコマンドはほとんどがROM(PC本体)に入っているという事なのでこのディスクでも困ることない??と思いましたが、一つありそうだと思ったのが SASIハードディスクのフォーマット”HDFORM”です。外部コマンドなのでシステムディスクにしかなさそうです。
・PC-88VA資料室 (PC-Engine システムディスク) https://sites.google.com/site/allabout88va/home
“RaSCSI”(参照「PC-88VA2 に SASIハードディスクの接続 (RaSCSI編)」)などで使う場合であればフォーマット済みのHDDイメージが入手可能です。
・PC88.gr.jp http://www.pc88.gr.jp/
(“フォーラム” –> “全般” –> “空のディスクイメージ”)
N88-日本語BASIC V3
PC-88VAの”N88-日本語BASIC V3”はROM(PC本体)にあるようですが起動には”PC-Engine”が必要です。
BASICを使いたい場合は PC-Engine起動後に”BASIC”で起動します。VA2/3で数値データプロセッサ(PC-88VA-07等)を増設している場合は”/87”オプションを付けてBASICを起動すると使用できるようです。
PC-Engineのコマンドのように当時簡単で常識だったと思われる事ほど情報がネットに無かったりするので本体だけ入手した場合などに困りますね。因みに PC-Engineのコマンドは起動後に[説明(HELP)]キーを押すか”HELP"と入力すると確認できます。
注:ここで作成したディスクでは実行できないコマンドもあると思います(実行ファイルが足りないため)。
「最終平気UPO (プレリリース)」ゲーム画面
※ジョイスティック必須のようでエミュレータではタイトルから進められませんでした。。
-> ジョイスティックの設定方法を教えて頂きました(下記参照)
“VA-EG”でのジョイスティック設定
以下の2箇所を設定します。
メニューバーの”Device” –> “keyboard” –> “JoyKey-1”を選択
〃 “Device” –> “Mouse Port (VA)” –> “Joy Stick”を選択
こんにちは。貴重な情報ありがとうございます。
返信削除最終平気UPOを起動してCTRL+Cで止めてBASICを起動したのですが、play文で演奏させても音が聞こえません。beep音は聞こえます。別途最終平気UPOを起動するとちゃんと演奏されます。何か設定があるのでしょうか?SOUND.ROMはあります。
すみませんがご教示おねがいできないでしょうか?<(_ _)>お願いいたします。
SOUND.ROMがあるということでエミュレータでの話と思いますが、こちらで"最終平気UPO"からBASICを起動して
削除PLAY "CDEFG"
等と試したところ音が出ました。
ROMはツールの"GETROMVA.EXE"で作成されるものだけで 特にSOUND.ROMは必要ないようです。
設定があるとすれば"Device"->"Sound"->"Sound board 2(VA)"くらいかと思います。
BASICについては構文等ほとんど知識がないので複雑な音の出し方等については すいませんが判りません。