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7月, 2019の投稿を表示しています

Windows と X680x0 のファイル交換(RaSCSI”ベアメタルバージョン”編)

 これからWindows機とX680x0とでファイル交換をしたい場合のお勧め環境は” RaSCSI ”です。   RaSCSI とは Raspberry Pi と組み合わせて使う SCSI / SASI デバイスエミュレータで、レトロPCの SCSI または SASI 端子にケーブルで接続すればSDカード(正確にはマイクロSD)上のハードディスク(HDD)イメージファイルを実際のHDDとして認識させ使用できたります。   ( 参照 「 SCSI / SASI エミュレータ の RaSCSI (ベアメタルバージョン) 」)  更に SCSIとして接続した場合 は(RASDRVドライバにより) SDカード上のファイルを直接読み書きする こともできてしまいます! ※”RASDRV.SYS”はRaSCSIファイルにあるHDDイメージ(human302.hds)内等にあります。 X680x0シリーズの標準端子   SASI :初代、ACE、EXPERT/II、PRO/II   SCSI :SUPER、XVI/Compact、X68030/Compact SASI機の場合、SCSIボードを使用すればSCSIが使えるのは勿論ですが” SxSI” ドライバを使用すればSASI端子(パリティ回路不要)に接続した RaSCSIをSCSIとして使用可能です。  ・ SxSI 入手先の一つ     http://web.archive.org/web/20071212181749/http://nna.c-get.ne.jp/X68000/SxSI.html  X680x0でRaSCSIを使う手順については多くのサイトで紹介されていますし ベアメタルバージョンについては作者(GIMONSさん)のページを見れば容易に導入可能だと思います。 ※通常バージョンの方はOS(Raspbian)の知識等必要です。  ・ GIMONS DEVELOPER WORKS      http://retropc.net/gimons/index.html   (プロジェクト” RaSCSI baremetal version ”)  メインはHDD使用ですが大容量・多数ファイル交換用の環境としても便利です。  マウントできるイメージファイルのサイズは ベアメタルバージョンでは 2GB未満のようです。(通常バ

PIC開発基板 (カラー画像表示対応セレクター)

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      PIC開発基板(自作)を使ったFDDエミュレータ用イメージファイルセレクターです。 ※表示画像はサンプルです。(「Humna68k」「イース」広告より) FDDエミュレータ使用時の使用体験向上を目的に作成してみました。   参考 「FDDエミュレータ 体験向上アイテム作成(ファイルセレクター(FDIS))」  HxC SD仕様、GOTEK(HxC仕様、FF仕様)での使用を想定し、 USBメモリまたはSDカード内のFDDエミュレータ用イメージファイル(HFE形式)を選んで設定ファイルに書き出します。  カラー画像の表示が可能なのでパッケージ画像を用意しておけば実際のソフト選びに近いと思います。  特に HxC SD FDDエミュレータでは2ドライブ設定が可能ですが、FDDエミュレータ上での設定は切り替えなど操作が面倒です。セレクターではAドライブとBドライブでボタンを分けてあることもあり設定が容易です。  同一フォルダ内の拡張子を除いたファイル名に一致する24bitカラービットマップ形式(拡張子"bmp")の128x88サイズが表示可能です。 ※サイズチェックしていないため縦サイズは大きくても表示されないだけですがその分時間がかかります。 動画(twitter投稿) 「カラー画像表示対応セレクター(FDIS)」(PIC開発基板)のデモ動画。FDDエミュレータHxCの2ドライブ設定時には特に便利だと思います。 画像は @nihonfalcom の「おはよう」つぶやきのものを使用したサンプル表示です。 pic.twitter.com/m7pklskBVA — @tomo_retro (@tomo_retro) September 1, 2019 FDDエミュレータの最後に使用していたファイルの自動挿入機能を使用していますので設定が必要です。 HxC の設定  “HxC Floppy Emulator software”を起動、[SD HxC Floppy Emulator settings]画面で”Load last loaded floppy”をチェックして[Save config file]でSDカードまたはUSBメモリに設定ファイル(HXCSDFE.CFG)を保存する。   Flash Floppy の設定  設定ファイル(

PIC開発基板 (USBメモリ セレクタータイプ)

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     GOTEK(HxC仕様、FF仕様)での使用を想定して作成しましたが、GOTEK(FF仕様)ではUSBメモリのファイルを認識してくれません。  WindowsとGOTEK(HxC仕様)では認識されるためFF仕様のファームウェアと相性が悪い可能性があります。  USBメモリタイプの現状の大きな欠点はバッテリーが持たないということ。電池でもよいのですがせっかくUSBなのでバッテリー・・・今回は2重層コンデンサを使用していますがファイル選択する動作で1分持たない(一応USBを電源にすることも可能)。。PICはフルスピードになっているので速度調整などを行えば多少は時間を延ばすことはできそうですが そもそも思ったほど使い勝手が良くなさそうなので開発は一旦中止されてます。 回路図     ※仕様書などを参考に回路図など作成していますが何か改善点等ありましたら教えてもらえると助かります。

FDDエミュレータ 体験向上アイテム作成(ファイルセレクター(FDIS))

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FDDエミュレータ使用時の使用体験を向上させるアイテムを作成してみました。 FDDエミュレータのファイル選択画面は小さく、またファイルを選ぶ作業がどうも面倒と言うか、なんか違う。と言うことで考えてみました。 物理FDDの場合:  複数あるパッケージからFDを選ぶ -> FDDに挿入する FDDエミュレータの場合:  FDDエミュレータ画面でポチポチ ファイルを選ぶ これを、   FDDイメージを手元で選ぶ  -> FDDエミュレータに挿入する と、 物理FDDの場合の動作を体験 することでしっくりきます!?  今回、はじめてのマイコン開発でもあり思ったより時間がかかりましたが何とかイメージするものができました。やっていることはPICでの基本的な機能を集めた感じです。  FDDエミュレータのイメージ自動挿入機能を利用しています。最後に使用していたイメージが自動で挿入状態になるので設定ファイルに任意のファイル名を書き込んでいます。 その1:USBメモリ セレクタータイプ  (詳細は こちら )    GOTEK(HxC仕様、FF仕様)での使用を想定して作成しましたが、GOTEK(FF仕様)ではUSBメモリのファイルを認識してくれません。  そもそも思ったほど使い勝手が良くなさそうなので開発は一旦中止されてます。 その2:カラー画像表示対応セレクタータイプ  (詳細は こちら )    HxC SD仕様、GOTEK(HxC仕様、FF仕様)での使用を想定して作成。 カラー画像の表示が可能なのでパッケージ画像を用意しておけば実際のソフト選びに近いと思います。  特に HxC SD FDDエミュレータでは2ドライブ設定が可能ですが、FDDエミュレータ上での設定は切り替えなど操作が面倒です。セレクターではAドライブとBドライブでボタンを分けてあることもあり設定が容易です。

X68030 の メインメモリ交換

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 X68030 のメインメモリを交換したと言う情報は見つからないので手探りで開始。  画面はメモリチェックツール”Memtest68k”での内蔵メモリ(4M)でのエラー。      メモリチェックツールでメインメモリにエラーが検出されてしまいやむにやまれずメモリの交換を決断。メモリにエラーがあるとプログラムがコケたりデータが変わってしまったりと正常動作しないわけでやるしか無いわけで・・・増設メモリや今どきのパソコンのメモリならサクッと交換できると思うけど、メイン基板に直付でしかもSOJのメモリなんて取り付けできそうに無いのだが・・・   注: ハイリスクな修理だと思います。うまく行かなくても責任は持てません。 1:既存のメモリを取り外す  取り外しは意外と簡単ですがジャンクなどで試してからの方が良いと思います。  以下のようなモノを使用します(今回使ったのは下)。  ・サンハヤト 表面実装部品取り外しキット SMD-21 等  サンハヤト  ・ChipQuik SMD1 Leaded Low Temperature Removal Kit  amazon(USA)  Youtubeを検索すると動画が見つかると思います。  熱しすぎたり無理に外そうとするとランドが剥がれる可能性があります。  今回直接はんだ付けしたり試行錯誤で数回取り外してたら一部ランド取れてジャンパを付けるハメに。 2:新しいメモリの取り付け(SOJ)   その1:リフロー (この方法は実践していませんし詳細は不明です)   それなりの機材など必要なようです。検索するとホットプレートを使う方法がありますが今回は無理でしょう。個人的に思いついたのがヒートガン(ホットガン)を使う方法です。PS3のYLODと言う故障修理に使ったことがあるので行けそうな気はしますが試していません。うまく行かなかった場合、また取り外す必要があるので出来れば取り外しが簡単なほうが良いです。   その2:ピンソケット (今回の方法)   一般的にはこちらですかね?SOJの折り曲がっているピンを伸ばすとDIPのような形状にすることができました。気付けば簡単なことなのですが結構悩みました・・・   ピンソケットは 1.27mmピッチです。2列のものしか見つからなかったので半分に切って使用。   ・1.27mmピッチ2列ピンソケット