X1 / X1 turbo の デジタルRGB 表示

 X1/X1 turbo のデジタルRGB表示には 水平ブランキング問題 なるものがあるらしく、抵抗器を使った簡易デジタル・アナログRGB変換ケーブルでは一部のソフトで正常に表示ができない場面があるようです。
デジタルRGB入力端子のあるモニターへの通常接続では問題は発生しません。
turbo Zシリーズの アナログRGB端子での接続でも問題は発生しないようです。
※X1 G/twinでは簡易変換ケーブルでも問題は発生しないようです。
例:X1Fのデモソフト(左:簡易ケーブル、右:コンバータ)
 ng_1 
ok_1

 と言うことで、正常に表示できるデジタル・アナログRGB変換が可能な Oh!石さん(@oec_Nibbleslab)が製作、公開されている”RGBI対応アップスキャンコンバータ”を作成しました。
Nibbles lab. - Oh!石のホームページ      http://cwaweb.bai.ne.jp/~ohishi/index.htm
 (“研究成果・途中経過報告” –> “RGBI対応アップスキャンコンバータ”)

 rgbi_2

手間取ったことなど(初心者向け(?))
(1)FPGAのJP1をカットする
(2)FPGAデータの書き込みには専用の書き込みケーブルが必要
(3)書き込みソフト(iMPACT)の修正
(4)書き込み時にFPGAへの給電が必要
(5)デジタルRGB角形コネクタが無い
(6)4kΩの抵抗が手に入らない

詳細
(1)FPGAのJP1をカットする
 FPGAに コンフィグレーションメモリ(XCF02SVO20C等)(以下CF ROM)を取り付けた場合JP1をカットする必要があります。マルツで購入できるのはCF ROM付きのようなので最初からカットされているかもしれません。
 jp1

(2)FPGAデータの書き込みには専用の書き込みケーブルが必要
 FPGAへの書き込みには XILINXプラットフォーム ケーブルというのが必要です。今回使用したのは安価な中国製でしたが書き込みできました(うまく行かない場合は問題がどこにあるか判りにくくはなります)。
 ・XLINX プラットフォーム ケーブル USB II

(3)書き込みソフト(iMPACT)の修正
 書き込みだけなら ISE Designラボツール(14.7)のインストールだけで良さそうです。ただし、使用する書き込みソフト iMPACTの 64ビット版に問題があるらしく使用時に落ちます。そのため以下の操作が必要でした。
 1.ラボツールをインストールしたフォルダに移動
  C:\Xilinx\14.7\LabTools\LabTools\lib\nt64
 2.ファイル"の”libPortability.dll"を”"libPortability_bk.dll"等に変更
 3.ファイルの"libPortabilityNOSH.dll"をコピーして"libPortability.dll"に変更
XILINX(ISE アーカイブ)   https://japan.xilinx.com/
目的of目的         http://moyashiki.hateblo.jp/
 (月別アーカイブ”2014 / 4” –> “ISE Design Suite14.7がWindows8でファイルを参照すると終了する”)

(4)書き込み時にFPGAへの給電が必要
 そのままの意味なのですが何気に忘れててケーブルに問題あるのか等悩んだので。。

(5)デジタルRGB角形コネクタが無い
 今どき デジタルRGB角形コネクタは入手できないと思うので DIN 8pinや6pin コネクタで代用しました。

(6)4kΩの抵抗が手に入らない
 4kΩは一般的な規格の数値では無いよう探しても見つけられませんでした。この場合は2kΩを直列(2k+2k=4k)に繋げば良いだけでした。

<参考>
X1センター (“X1turboをVGAモニタに繋ぐ”)         http://www.x1center.org/

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