X68000 Compact 用の外付けFDDケーブルを自作

 X68000 Compact は、背面にあるスイッチで外付けFDDを”ドライブ0”、”ドライブ1”に設定できます。それなら、FDDエミュを外付け接続して起動ドライブとして使いたいと思い、外付けFDDケーブルを自作しました。(実ドライブの調子が悪いせいもあります)
 実機が無いので確認できていませんが、X68030 も同じ端子なので使えると思います。

 X68000 Compact の外付けFDD用端子は、40ピンハーフピッチコネクタとかなり珍しい端子で、「バックアップ活用テクニック」の記事を読むと、当時でも入手が難しかったようです。
 実際、ケーブルを自作するときにネットで探したのですが入手したと言うブログや商品ページは見つかリませんでした。
 稀にヤフオクで外付け5’’FDDとケーブルのセットで出品されているようですが
手が出せません。

 なので、入手できる部品(と言っても中古ですが)を加工して作成しました。
 「バックアップ活用テクニック 総集編」を参考に、と言うかほとんどそのままです。

 DSC_1606_1

 1.ハーフピッチピンタイプ50P - アンフェノール50P SCSI 変換アダプタ
   
ヤフオク、ハードオフ等で入手

 2.アンフェノール50P(オス・フード付き)
   せんごくネット等で入手

 3.3.5インチFDDケーブル
   ハードオフ等で入手

 要は、ハーフピッチピンタイプ50P SCSI 端子と、FDDケーブルを接続することなので、その間は別の形状だったり、直接ケーブルだったりでも構わないのですが、ちょうど変換アダプタの手持ちがあり、加工がしやすかったのでこのようになりました。

 50P のSCSI端子部分は、写真のように40P(片側20Px2)になるようにニッパーなどで加工します。
 左側の写真では、端子を囲む金属部分を端子に合わせ切ってありますが、これだと接続したときに上側のツメはハマりますが、少し取れやすいので、右側の写真のように金属部分をうまく使って端子を囲むようにしておいたほうが良いかもしれません。
 DSC_1605_1 DSC_1605 - コピー

 と、書いておいてなんですが、実は、このブログを書くにあたりネットを検索していたら40ピンハーフピッチコネクタを入手できると言うTwitterのつぶやきを見つけました!

  ・3M(TM) ミニチュアデルタリボン(MDR)システム はんだ付プラグ 40極 10140-3000 PE

 端子としてはそこそこの値段はしますが、まさか今になって手に入れられるようになるとは思いませんでした。

結線
 結線1t

 DOS/V(PC/AT)用の3.5’’FDDも接続することを考えて、DRIVE SELECT (ドライブ番号)は、ジャンパで変更できるようにしました。
 レトロPCのFDDはFDD側のジャンパでドライブ番号を切り替えられることが多いのですが、PC/ATの3.5’’FDDは、ドライブ番号が1固定(0に変えられる場合もある)なので工夫する必要があります。
 DISK TYPE SELECT(MODE SELECT)は、使用するFDDによって信号が変わる可能性があるので接続していません。ジャンパにしておくのも良いかもしれません。
 HxC Floopy Emulator は接続していなくても書き込みできました。

 1ケーブルで2ドライブ接続を考えている場合は、2つのドライブコネクタの間の2ピン(MODE SELECT)は切断しておきます。
 接続したままだと、レトロPC の 5’’FDD とPC/AT の 3.5’’FDD を同時に繋げた場合に不都合が生じました。
 DSC_1633_thumb2


<参考>
バックアップ活用テクニック総集編
 https://contendo.jp/store/sansai/Product/Detail/Code/J0010336BK0052432039/
・サービスマニュアル X68030 CZ-300C/CZ-310C (GALAPAGOS STORE)
 
http://galapagosstore.com/web/catalog/sharp/top
・レトロゲーム漫遊記 : episode2  http://kitahei88.blog.fc2.com/
                 (カテゴリより “レトロPC”)


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