PC-8801 シリーズ CDOS-II フリー版の作成 (L3 Disk Eplorer編)

 CDOS-II フリー版はPC-8801シリーズでの標準的なOSとして使われているようです。
 今から必要になる人はあまりいないかもしれませんが”L3 Disk Explorer”が便利なので紹介を兼ねて。
 今でも便利なツールを作成・更新されている方々には感謝です。

用意するもの
CDOS-II(フリーソフトウェア版) ジェネレーター
  PC88.gr.jp             http://www.pc88.gr.jp/
   (“Software Library” –> 検索”V2モード” –> “CDINST”)
L3ディスクエクスプローラ(L3 Disk Explorer)
  日立 ベーシックマスター レベル3 マーク5 / S1   http://s-sasaji.ddo.jp/bml3mk5/
   (メニュー”L3DiskEx”)
大ハッスル!SFハレハレ三銃士(同人ソフト)
  Lowreso Free Soft Page.       http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/2330/index.html
   ([Page.2] –> “【TKO's PC88 Soft Disk Image】”)
  2019年3月31日(Yahoo!ジオシティーズ終了)後は多分 Internet Archive
ほか
 ・エミュレータで作業する場合はエミュレータ動作環境
 ・実機の場合はFDDエミュレータやフロッピーディスク(FD)への書き戻し環境

手順
1.CDOS作成用ディスクの作成
 (1)”l3diskex.exe”を起動
 (2)”HARE.D88”(「大ハッスル!SFハレハレ三銃士」のディスク)を”l3diskex”にドラッグ&ドロップ
 (3)ツリーの”(名前なし)”を選択、ファイル一覧のファイルを全て選択して削除
  2_ 3_
 (4)”CDINST”のファイル群のうち最初に”CDINST.BAS”だけを”l3diskex”にドラッグ&ドロップ
  ファイルの種類が”バイナリ”になっていると思うので”アスキーに変更して[OK]を押す。
  4
 (5)”CDINST”ファイル群の”CDINST.BAS”"”CDINST.COM””CDINST.DOC以外のファイル(13個)を”l3diskex”にドラッグ&ドロップ、“これ以降の確認をスキップ”にチェックを入れ[OK]を押す。
  5_
 (6)[保存]でファイル名(”cdinst.d88”など)を入れて保存

以下説明にエミュレータを使用しています。実機の場合はFDDエミュレータを使うかFDに書き戻して行います。
PC-88シリーズ エミュレータ M88 を使わせてもらっています。
 ・project m88       http://retropc.net/cisc/m88/

2.CDOSディスクの作成
 (1)ドライブ1に”cdinst.d88”を入れて起動(リセット)
 (2)”DISK BASIC”起動後”File not found”のエラーで止まるので以下のコマンドを実行

run"CDINST.BAS ファイル名は大文字

  8_
 (3)画面の指示に従って作業する
  ここではブランクディスクではなく”HARE.D88”をコピー(“cdos.d88”など)して使用
  ドライブ2に”cdos.d88”を入れて[RET](Enter)を押す
 ※エラーが出る場合はファイルが足りないか手順1(4)で”CDINST.BASをバイナリ保存していると思われます。
 (4)終了したらドライブ2の”cdos.d88”をドライブ1に入れてCDOSが起動するのを確認

3.CDOS用ユーティリティ追加
エミュレータの場合
 (1)cdos.d88”をドライブ1から取り出して”l3diskex”にドラッグ&ドロップ。警告がでますが[OK]を押す
  10
 (2)ツリーの”(名前なし)”を選択、”CDINST.COM”を”l3diskex”にドラッグ&ドロップし[OK]で追加後に上書き保存
  12
 (3)ドライブ1に”cdos.d88”を入れ、CDOSを起動して”CDINST.COM”を実行、メッセージに従い作業して完成
  14 15

実機の場合(FDへの書き戻しは未確認です)
 (1)”l3diskex”を起動、[新規]から以下のようにディスクを作成
  カテゴリー:キャリーラボ CDOS II
  テンプレート:2D 40トラック 2サイド 9セクタ ・・中略・・[CDOS II用]
  101
 (2)ツリーの”(名前なし)”を選択するとメッセージ(情報)が出るので[OK]を押す。
 (3)ツリーの”(名前なし)”で右クリックでメニューを出して”BASIC用にフォーマット”を選択しフォーマットする
  102 103 104
 (4)”CDINST.COM”を”l3diskex”のウィンドウにドラッグ&ドロップし[OK]で追加後に名前(cdinstcom.d88”など)をつけて保存
  105
 (5)FDに書き戻して実機のドライブ2に入れてドライブ1のCDOSディスクにコピー

copy b:CDINST.COM a:

 (6)CDINST.COM”を実行しメッセージに従い作業すれば完成


「大ハッスル!SFハレハレ三銃士」ゲーム画面

 g1_ g2_

コメント