PC-8801 / PC-88VA エミュレータ用ROMの吸出し (FDDエミュレータ編)

　既にFDDエミュレータを使用している人を対象とし、ROM抽出用イメージファイルの作成、イメージファイルからのROMデータの抽出方法のみ説明します。ディスクイメージが配布されていれば楽なのですが。。
※現在ブログアップツールエラーで画像投稿できてません。

用意するツール
・l3diskex(l3s1basic_win32_xxx.zip)
　日立 ベーシックマスター レベル3 マーク5 / S1　　http://s-sasaji.ddo.jp/bml3mk5/
　(“L3DiskEx” –> “ダウンロード(Downloads)”)
・HxC Floppy Emulator(HxCFloppyEmulator_soft.zip)
　HxC2001　　　　　　　　http://hxc2001.free.fr/floppy_drive_emulator/
　(“Download” –> “Softwares and tools”)
・dd for windows(dd-0.5.zip)
　chrysocome.net　　　　　　http://www.chrysocome.net/dd
　　

PC-88VA/2/3 エミュレータ
　88VA Eternal Grafx(VA-EG)
　・pc88.gr.jp(88VA Eternal Grafx)　　　　　　　http://www.pc88.gr.jp/
　ダウンロードサイトから入手できる”VAEGTOOL070422.LZH”内の”GETROMVA.EXE”を使用します。
　PC-Engineが別途必要です。持ってない場合は「PC-88VA PC-Engine ディスクの入手」。
　１．抽出用ディスクイメージの作成
　(1)”l3diskex”を起動し[新規]を開く
　(2)以下のように設定し[OK]で作成
　　　カテゴリー　：MS-DOS
　　　テンプレート：2HD 77トラック・・<中略>・ PC-9801 DOS/Human68k用]
　(3)ツリーの(名前なし)をクリック、”情報”が表示されるので[OK]を押す
　(4)メニューの”ファイル(F)” –> “BASIC用にフォーマット(F)”選択、[OK]で進めるとディスクが作成される
　(5)メインの枠内に”GETROMVA.EXE”をドラッグ＆ドロップ(D&D)、ファイルインポート小画面に[OK]で進める
　(6)メニューの”保存”でファイルの種類"D88形式”を選択して保存する

　　”HFE形式”等に変換後FDDエミュレータを使用して実機でPC-EngineからGETROMVA.EXEを実行する
　　※詳細は”GETROMVA.TXT”参照

　２．FDイメージからのROM取り出し
　　ROMイメージを作成したディスクをD88形式に変換後”l3diskex”を使って取り出す。

PC-8801mkIISR以降 エミュレータ
　M88
　・cisci’s junk box(M88 emulator)　　　　　　http://retropc.net/cisc/
　　(“M88” –> “download” –> “その他。” –> “ obsolete” –> “M88Tool4.lzh”)
　“M88Tool4.lzh”内の”readrom.bin”を使用します。本来は5’’FDDを接続したMS-DOS機でPC88用のROM抽出フロッピーディスク(FD)を作成するものですが、ここではその抽出用FDのイメージを作成します。
　１．抽出用ディスクイメージの作成
　もしかして！？と試してみたら(1)(2)の手順は不要でした。
　(1)”M88Tool4.lzh”を解凍した”READROM”フォルダでエクスプローラのアドレスバーに”cmd”を入力、コマンドプロンプトを開く
　(2)以下のコマンドでrawイメージファイルを作成

	fsutil file createnew add.img 326656	rawイメージサイズ調整ファイル作成
	copy /b readrom.bin + add.img readrom_boot.img	bootイメージに追加

　(3)HxC Floppy Emulatorソフトを起動し[Load Raw image]を開く
　(4)以下の値に設定し[Load Raw file]から作成したファイル(readrom_boot.img)を読み込む
　　以下の値に設定し[Load Raw file]から”M88Tool4.lzh”内の”readrom.bin”ファイルを読み込む
　　Bitrate　　　　 ：250000
　　RPM　　　　　 ：300
　　Number of Track：40
　　Sector per track ：16
　　sector size　　 ：256

　(5)[Export]で”HFE形式”などで保存、FDDエミュレータを使用して実機で起動する

　２．FDイメージからのROM取り出し
　(1)HxC Floppy Emulatorソフトで実機で実行したFDイメージを読み込む
　(2)[Export]で”IMG file (RAW Sector the file format) (*.img)”形式を選択し”88_readrom.img”等の名前で保存
　(3)”dd for windows”(dd-0.5zip)を解凍して”dd.exe”をimgファイルと同じフォルダに入れる
　(4)imgファイルのあるフォルダでエクスプローラのアドレバーに”cmd”を入力、コマンドプロンプトを開く
　(5)以下のコマンドを順に実行する(batファイルを作成して実行したほうが良い)

dd if=./88_readrom.img of=./n88.rom bs=4096 skip=1 count=8 dd if=./88_readrom.img of=./n88_0.rom bs=4096 skip=9 count=2 dd if=./88_readrom.img of=./n88_1.rom bs=4096 skip=11 count=2 dd if=./88_readrom.img of=./n88_2.rom bs=4096 skip=13 count=2 dd if=./88_readrom.img of=./n88_3.rom bs=4096 skip=15 count=2 dd if=./88_readrom.img of=./n80.rom bs=4096 skip=17 count=8 dd if=./88_readrom.img of=./disk.rom bs=4096 skip=25 count=2 dd if=./88_readrom.img of=./kanji1.rom bs=4096 skip=27 count=32 dd if=./88_readrom.img of=./kanji2.rom bs=4096 skip=59 count=32