060turbo 用 ROMの作成 (XEiJ IPL)
注意:作成したROMで十分なテストをしたわけではありませんので不具合等ある可能性もあります。
修正:
2019/12/11 XEiJがメモリ12MBになっていたので4MB(標準)で起動するように変更
KAMADAさんが作成されているX680x0 エミュレータの “XEiJ”から 060turboで使用できるROMを作成します。
XEiJ はjavaで動作する X680x0 エミュレータです。使用方法などは作者の方のサイトで確認できます。
ROMデバッガ、ROM Humanの不具合パッチも含めたXEiJのROMを使いたい場合は
「060turbo 用 ROMの作成 (XEiJ フルパッチ)」
用意するもの
・X68000エミュレータ XEiJ 動作環境
STUDIO KAMADA https://stdkmd.net/
(X68000”XEiJ (X68000 Emulator in Java)”)
・Human68k、デバッカ(XC2101I.LZH)
X68000 LIBRARY http://retropc.net/x68000/
(1.ソフトウェアライブラリ”無償公開されたシャープのソフトウェア” –> “C Compiler PRO-68K ver2.1(XC)”)
・ROM分割ツール
mlsbcut16.zip 直リンク
mlsbtools.zip
えくしみえむ 資料館 http://www.katch.ne.jp/~x680x0_mania/index.html
(“X680x0関連” –> “XM-6BE6AP” –> “ブートできるIPL-ROMを作る(ビルドする)例” –> “ツール”)
※mlsbcut16は えくしみえむさんが作成してくださいました。ありがとうございます。
・IPL用ROM 2個(M27C4002等)
・ROMライタ
高速超小型汎用プログラマー [TL866IIPlus] 等 aitendo 等
・実機とWindowsとのファイル交換環境
「Windows と X680x0 のファイル交換(RaSCSI”ベアメタルバージョン”編)」
「Windows と X680x0 のファイル交換(MO編)」
「Windows と X680x0 のファイル交換(ディスクイメージ編)」
など
※”DiskExploere”でイメージファイルからファイルを取り出すとファイルサイズが変わってしまう可能性があります。参照「イメージファイルからのファイルの取り出しについて」
※説明では抽出ROMの保存先など省略してますので各自 設定・用意する必要があります。
IPL ROM作成・使用手順(概要)
1.実機(X68030)でデバッカ(db.x)を使いIPL以外のROMを抽出
db.x | ||
-w rom030_1.dat,f00000,feffff | IPL部以外を保存 |
2.XEiJ(060turboモードの030CPU)でデバッカを使いIPLを抽出
java -jar XEiJ.jar –fd0=XC2101.XDF -config=default -model=060turbo -mpu=X68030 –memory=4
インストールの確認メッセージで[N]を選択
db.x | ||
-w iplXEiJ.dat,ff0000,ffffff | IPL部を保存 |
3.抽出したROMを結合
コマンドプロンプトを起動
copy /b rom030_1.dat + iplXEiJ.dat XEiJ060.dat | 結合 |
4.ROM書き込み用に分割(ODD/EVEN)、上位と下位の8bitを入替え
mlsbcut16.exe XEiJ060.dat
tmp_even.bin tmp_odd.bin |
odd/evenに分割 | |
mlsbswap.exe tmp_even.bin
XEiJ060even.bin |
上位と下位の8bitを入替え | |
mlsbswap.exe tmp_odd.bin
XEiJ060odd.bin |
上位と下位の8bitを入替え |
5.ROMライタでROMに書き込む
6.メイン基板にROMを取り付け、ジャンパーを変更する
注:EVEN/ODDを間違えても起動しないだけですが向きを間違えると故障の原因になります。
補足
X68000エミュレータ XEiJの動作環境作成
・詳細は作者の方のページを参照ください。
・OpenJDKを展開したフォルダをバッチ(rom030.bat等)ファイルで直接指定して起動すると楽です。
C:\OpenJDK\jdk-13.0.1\bin\java -jar XEiJ.jar –fd0=XC2101.XDF -config=default -model=060turbo -mpu=X68030 –memory=4
デバッカについて
・db.xは「XC システムディスク 1」の”bin”フォルダにあります。
・”w” はファイルの書き出しコマンド。ファイルサイズは空のフロッピーディスク程度の約1MBです。
・”q”コマンドでデバッカを終了できます。
ROMライタ”TL866IIPlus”の使い方
「TL866IIPlus の使い方」
メイン基板に取り付けるROMとジャンパの設定
・基板に”ODD””EVEN”の記載があります。
・”ROMSW”が”3”になっているので”1”にします。
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