060turbo 用 ROMの作成 (XEiJ フルパッチ)

※XEiJ 0.20.12.31 リリースから ROMファイルの作成機能が追加されてます。
・STUDIO KAMADA
     https://stdkmd.net/
 (X68000”XEiJ (X68000 Emulator in Java)”)

参照
060turbo 用 ROMの作成 (XEiJ)


注意:作成したROMで十分なテストをしたわけではありませんので不具合等あるかもしれません。

 KAMADAさんが作成されているX68000 エミュレータの “XEiJ”から 060turboで使用できるROMを作成します。
 060turbo を使用していなくても X68030 の ROMデバッガROM Human の不具合等を KAMADAさんが修正された ROMとしても使用できます。
STUDIO KAMADA     https://stdkmd.net/
 (X68000”X680x0 のメーカー純正ソフトウェアの不具合について”)
XEiJ はjavaで動作する X680x0 エミュレータです。使用方法などは作者の方のサイトで確認できます。
 060turbo用にIPLだけ使用したい場合は「060turbo 用 ROMの作成 (XEiJ IPL)

用意するもの
・X68000エミュレータ XEiJ 動作環境
 STUDIO KAMADA    https://stdkmd.net/
 (X68000”XEiJ (X68000 Emulator in Java)”)
・Human68k、デバッカ(XC2101.LZH)
 X68000 LIBRARY     http://retropc.net/x68000/
 (1.ソフトウェアライブラリ”無償公開されたシャープのソフトウェア” –> “C Compiler PRO-68K ver2.1(XC)”)
・ROM分割ツール
 xeijrom20191211.zip      直リンク
 ※ツール及び手順書を KAMADAさんが作成してくださいました。ありがとうございます。
・IPL用ROM 2個(M27C4002等)
・ROMライタ
 高速超小型汎用プログラマー [TL866IIPlus] 等  aitendo
・実機とWindowsとのファイル交換環境
 「Windows と X680x0 のファイル交換(RaSCSI”ベアメタルバージョン”編)
 「Windows と X680x0 のファイル交換(MO編)
 「Windows と X680x0 のファイル交換(ディスクイメージ編)
 など
 ※”DiskExploere”でイメージファイルからファイルを取り出すとファイルサイズが変わってしまう可能性があります。参照イメージファイルからのファイルの取り出しについて

※説明では抽出ROMの保存先など省略してますので各自 設定・用意する必要があります。

ROM作成・使用手順(概要)
1.実機(X68030)でデバッカ(db.x)を使いROMを抽出

db.x
-w 030.ROM,f00000,ffffff ROM全体を保存
-q

2.デバッガ(db.x)と分割ツール(evenodd.x)を XEiJフォルダにある misc フォルダに入れる
3.030.ROMをXEiJフォルダに入れ XEiJを030.ROMで起動、デバッガを使いROMの修正と抽出
 java -jar XEiJ.jar -config=default -rom=030.ROM -boot=misc

db.x
-mm f00000 ffffff 300000 ROMをRAM領域にコピー
-mel 3f09e8+8 400000  fc0000
メモリが12MBになっているので4MBにし、bootが
-mew 3f09e8+18 0
ホスト起動になっているので標準(STD)起動に変更
-d 3f09e8 3f0a42
修正内容を確認(“4.”の画像参照)
-w xeijrom.dat,300000 3fffff miscフォルダに作成される
-q

4.ROM書き込み用に分割(EVEN/ODD)

evenodd.x -s -r xeijrom.dat -e xeijeven.bin -o xeijodd.bin miscフォルダに作成される

 3_new
5.ROMライタでROMに書き込む
6.メイン基板にROMを取り付け、ジャンパーを変更する
 注:
EVEN/ODDを間違えても起動しないだけですが向きを間違えると故障の原因になります。

補足
X68000エミュレータ XEiJの動作環境作成
・詳細は作者の方のページを参照ください。
・OpenJDKを展開したフォルダをバッチ(rom030.bat等)ファイルで直接指定して起動すると楽です。
 C:\OpenJDK\jdk-13.0.1\bin\java -jar XEiJ.jar -config=default -rom=030.ROM -boot=misc
デバッガと分割ツールについて
・db.xは「XC システムディスク 1」の”bin”フォルダにあります。
・”w” はファイルの書き出しコマンド。ファイルサイズは空のフロッピーディスク程度の約1MBです。
・”q”コマンドでデバッガを終了できます。
ROMライタ”TL866IIPlus”の使い方
 「TL866IIPlus の使い方
メイン基板に取り付けるROMとジャンパの設定
・基板に”ODD””EVEN”の記載があります。
・”ROMSW”が”3”になっているので”1にします。
 rom2a


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