Windows と X680x0 のファイル交換(MO編)

X680x0 に SCSI 機器を接続」「X680x0 外付け MO からの起動」と X680x0 で MO を使える環境を作ったら、Windows 側にも MOを使える環境を作ると、X680x0 と Windows のファイル交換が容易になります。
 ただし、起動ディスクとして ハードディスク(HDD)モードで使っているMOディスクにはデータを渡せないという残念なことになるのですが。。X680x0側に MOドライブが2台あれば容易です。
※ツール等により起動ディスクをMOモードにすることも可能。

Windows で MOドライブを使うには、
 方法1.SCSI端子がなければSCSI ボード増設などでSCSIが使えるようにする
  メリット :SCSI端子があれば追加購入不要
        中古で良ければSCSIボードも割りと入手しやすい
  デメリット:新たにボード増設可能なPCの入手が必要な場合が多い
 方法2.USB 接続の MOドライブを使う
  メリット :中古で良ければ割りと入手しやすい
        今時のPCに接続できる
  デメリット:強いて言えば、新品は高額
 USB接続のMOドライブは、640MB 対応で良いと思います。SCSI 接続のMOドライブはほとんどが 230MBですし、640MB超えるのは見かけません。

MO機器(SCSI)の設定
 X680x0に接続している MOドライブをWindows とのファイル交換用にするには、”MOモード”にする必要があります。起動用として”ハードディスク(HDD)モード”にしている場合は MOディスク1枚で、起動用とファイル交換用を共有することはできません(使いまわすにはフォーマットが必要)。
”ch30_omake.sys”等のツールを使えばMOモードでの起動も可能。
 (「X680x0 外付け MO からの起動」など参照)

ファイル交換用 MOディスクの作成(X680x0での作業)
 フォーマットツールを入手します
 ・MOfmt.r(mofmt106.lzh)  Vector http://www.vector.co.jp/soft/x68/util/se013332.html
 解凍したファイル”MOfmt.r” を X680x0 のHuman68k のコマンドから実行します。
 オプションを付けずに実行すると MOドライブのSCSI ID(番号)、物理フォーマットをするか聞かれるので入力します。初めてMOディスクをフォーマットする場合は、物理フォーマットが必要と思います。
 “MOfmt.r”をフロッピーディスク(FD)に入れて実行する場合、FDの空き容量が少ないと”メモリが不足です”とエラーが出て使えないようです。

なお、Windows 10標準機能のフォーマットでも(少し試しただけですが)ファイル交換に使えました。
 ファイルシステム:FAT
 アロケーション ユニット サイズ:4096

ファイル交換での注意点
 ファイル名は 半角英数字 8文字(以内)+拡張子3文字 にするのが基本です。
  例:ABCDEFGH.TXT
    AAA.txt
 これより長いファイル名を付けた場合、Windows と X680x0 のファイル名の管理方法が異なるため問題が発生する可能性があります。
 実際に試してみたところでは、
  Windows10 から X680x0 の場合
   AAAAAAAABBBB.TXT –> AAAAAA~1.TXT
   AAAAAAAACCCC.TXT –> AAAAAA~2.TXT
  で区別可能
  X680x0(TwentyOne使用) から Windows10の場合
   AAAAAAAABBBB.TXT –> AAAAAAAA.TXT
   AAAAAAAACCCC.TXT –> AAAAAAAA.TXT
  となり区別不可(同一ファイル名が存在し、どちらを選んでも最初のファイルが読み込まれるようです)。
 ”TwentyOne” とは、
  X680x0 の Human68k でファイル名を最大21文字まで使用できるようにするソフトです。
  ・X68000 LIBRARY  http://retropc.net/x68000/
   (“1.ソフトウェアライブラリ”の”ディスク/ファイルシステム” –> “6.ファイル名の拡張”の”TwentyOne.x”)

その他注意点
 X680x0 に接続のMOドライブを”MOモード”で使用する場合、X680x0の起動時に MOディスクが挿入されているとエラーとなるので取出しておく。

<参考>
・俺のレトロ研究室   http://retoro-game.blog.jp/
   (月別アーカイブの”2017年02月” –> “X68000 MO・HDD変換番長へインストール”)
・うたブログ~情報編~ http://info-utakura.blogspot.jp/
   (ブログアーカイブの”2013” –> “3月” –> “X68000で記録されたHDD/MO/DVD-RAMの読み出し方(限定的))



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