X68000 / X68030 で ArdSCSino を使う
※特に記載がない限り、ArdSCSino は ArdSCSino-stm32 のことです。
※以下の内容は 2022/09/10 のソースをビルドしたものを使用しています。他のバージョンでは設定等 異なる場合があります。
「SCSI / SASI エミュレータ の ArdSCSino を導入」
<参考>X68000/X68030の標準端子
SASI:初代、ACE、EXPERT/II、PRO/II
SCSI:SUPER、XVI/Compact、X68030/Compact
SASI機の場合、SCSIボードを使用すればSCSIが使えるのは勿論ですが” SxSI”ドライバを使用すればSASI端子(パリティ回路不要)に接続した ArdSCSinoをSCSIとして使用可能です。
・X68000 SxSI Information Internet Archive
SCSI 接続の場合
※SCSI端子から電源を取るタイプの ArdSCSinoでは BluePillに外部電源は不要です。
※SDカードのフォーマットは FAT32か exFATを使用します。exFATの方がパフォーマンスが良いらしいです
ArdSCSinoで使うSDカードに ハードディスク(HDD)イメージを入れます。
HDDイメージファイルは X680x0エミュレータ(XM6, XEiJ等)で使われている HDS形式が使用できます。
・PI. Home Page http://retropc.net/pi/
(”X680x0エミュレータ XM6” –> “X680x0エミュレータ XM6 TypeG”)
・STUDIO KAMADA https://stdkmd.net/
(X68000”XEiJ (X68000 Emulator in Java)”)
HDDイメージのファイル名は以下のようにします。
例:
HD00_512Human68k.HDS
HD10_512Data.HDS
HD60_2048CD-ROM.ISO
・先頭 “HD”は固定
・次の数字は SCSI ID と LUN ID を指定。SCSI ID は 0~6、LUN ID は 0を指定します。
・SCSIハードディスクイメージの場合は”_512”、CD-ROMイメージは”_2048”を指定(注1)。
その後は任意で文字を付けられます。
ファイル名は 拡張子までを含め最大32文字です。
SASI端子を SxSIでSCSIとして使用する場合は “switch.x”で設定する HD_MAX を 0にします。
正常にSDカードを認識し イメージをマウントできると SDカードに以下のようなLOG.TXTファイルが作成されます。
CD-ROMイメージを指定した場合、ch30non_omake.sysを使っていると 起動時にフリーズすることがありました。その場合 SCSI1にパッチをするバージョンの ch30nons_omake.sysに変更すると正常起動しました。
・ch30_omake.sys はう(@Hau_oli)さん
本体のSCSI端子へ ArdSCSinoを接続する場合について
HDD内蔵モデル(X680x0 HD)で 内蔵HDDを取り外している場合、ArdSCSino基板 または 本体SCSI端子基板に ターミネータ抵抗が付いている必要があるようですが、環境がないため未確認です。
こちらのブログにて紹介されてます。
・雑記 https://ixsvr.dyndns.org/
(”ArdSCSino”で検索 –> “ArdSCSinoシールド”)
SASI 接続の場合
※SASI端子へ接続する場合は BluePillに外部から電源供給が必要です。
ArdSCSinoで使うSDカードに ハードディスク(HDD)イメージと”scsi-config.txt”を入れます。
HDDイメージファイルは、X680x0エミュレータ(XM6, XEiJ等)で使われている HDF形式が使用できます。
HDDイメージのファイル名は以下のようにします。
例:
HD00_256Human68k.HDF
HD01_256Data.HDF
HD10_256Data2.HDF
・先頭 “HD”は固定
・次の数字は SCSI ID と LUN ID を指定。SCSI ID は 0~6、LUN ID は 0~1を指定します。
・SASIハードディスクイメージの場合は”_256”を指定。
その後は任意で文字を付けられます。
ファイル名は 拡張子までを含め最大32文字です。
”scsi-config.txt”ファイルの内容は以下のようにします。
例:
1行目:ベンダ名を任意に設定。半角8文字。不足分はスペースで埋める
2行目:プロダクト名を任意に設定。半角16文字。不足分はスペースで埋める
3行目:バージョンを任意に設定。半角4文字。不足分はスペースで埋める
4行目:タイプ。半角1文字。X68000では 0
5行目:WAIT時間。半角3文字。50~100程度。不足分は0で埋める
なお、改行コードは1バイト(LFまたはCR)にする
ちょっと面倒なのでサンプルファイルを置いておきます。
・scsi-config.txt
正常にSDカードを認識し イメージをマウントできると SDカードに以下のようなLOG.TXTファイルが作成されます。
また、X68000本体のSRAM設定で、HD_MAX を使用するHDDの台数に設定する必要があります。HDDから起動できない場合、フロッピーでHuman68kを起動して、”switch.x”の設定から HD_MAXを “1~”に変更します。
SASI 端子使用時は ArdSCSino 基板にターミネータ抵抗が必要?
所有のACE機で使用する場合、ArdSCSino基板に ターミネータ抵抗が必要でした。ターミネータ抵抗が無い場合は認識されませんでした。
X68000のSASI機では 全てのモデルで 底基板にターミネータ抵抗が必ず付いているとの情報がありますので HDD内蔵有無には関係無く必要かもしれません。
(注1)CD-ROMの使用には少しだけソースの修正が必要で 作者の方には伝えてますので次のリリースでは反映されてると思いますが、暫定的に修正したものを置いておきます。CD-ROMを使わなければ不要です。
・ArdSCSino-stm32_fix.zip
<関連>
「Windows と X680x0 のファイル交換(RaSCSI”ベアメタルバージョン”編)」
「PC-9801 / 9821 で ArdSCSino を使う」
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