ArdSCSino Plus

 ArdSCSino の個人的な(一応の)完成形として ArdSCSino Plusを作成。要は「ArdSCSino-stm32 を改良してみた(その3)」で追加した機能、MO(SD)専用モード用に カードスロットを独立(追加)させたものです。実は「ArdSCSino-stm32 を改良してみた (その2)」「(その3)」は  Plus の作成過程で出来た副産物的なものでした。

ArdSCSino
SCSI / SASI エミュレータ の ArdSCSino を導入

ArdSCino Plusカードスロットを2つにしたことで、HDD(イメージ)を使用しつつ MOディスクに見立てた SDカードで 動作中に 他PC等とファイル交換が可能です。

 (表面)plus_1 (裏面)plus_2  plus_3

 コネクタ直結タイプだと本体の背面になるので SD延長ケーブルがあったほうが SD(MO)カードの交換がしやすい。ただ 長すぎると認識されなくなる可能性もありますが。。SCSIケーブル接続タイプのも良いかな。

 マイコンは 機能的な問題(ピン不足)のため BluePillの上位版の BlackPillと言われるものに変更してます。

使用方法
1.裏面のカードスロットについて
 SDカードは ArdSCSInoの通常の使い方と同じでハードディスクイメージ等を入れます。また、表側の カードスロットをMO(SD)ドライブとして認識させるために SD50_IN.TXT ファイル(SCSI IDは任意に設定可)を入れます。
・X68の場合の参考例
 
SD50_IN
HDDイメージは以下の形式が使用可能です。
・HDS, HDN, h0等のベタイメージおよび、 NHD, HDI
CD-ROMイメージは以下の形式が使用可能です。(認識できない場合もあります)
・ISO
詳細は以下のページ等を参照願います。
ArdSCSino-stm32 を改良してみた
X68000 / X68030 で ArdSCSino を使う
PC-9801 / 9821 で ArdSCSino を使う

2.表面のカードスロットについて
 SDカードは MOとして認識され使用可能です。ホットスワップ(動作中の抜き差し)ができるのでPCとのファイル交換が容易になると思います。
 SDカードは FATとしてフォーマットする必要があるので最大容量は2GBです。それ以上の容量のSDカードを使用する場合は、Windowsであれば”ディスクの管理”等で第1パーティションを2GB以内で作成します。
※SDカードによっては上手く認識しないかもしれません。他のカードで試してみて下さい。
※容量によっては上手く認識しないかもしれません。980MB、1980MBでテストしてます。
 partiton1_1 partiton1_2

3.MO(SD)ドライブ使用の機種別の設定について
(1)X68の場合
  SUSIE等のドライバが必要です。ファイル名等 通常の MO使用時と同様の制限があります。X68側で小文字のファイル名で作成したファイルはPC(Windows等)では使用できない等があります。
TwentyOneの常駐、設定が必要かもしれません。JMMCSCSI(※1)と同様?
X68000 LIBRARY       http://retropc.net/x68000/
 susie     http://retropc.net/x68000/software/disk/scsi/susie/
 TwentyOne  http://retropc.net/x68000/software/disk/filename/twentyone/
(※1)JMMCSCSIは ArdSCSinoの開発者 たんぼ(TNB製作所)さん作の“Joystickポート接続のマルチメディアカードリーダライタの「MMCじょい君」の仮想 SCSI ドライバ”です。
TNB製作所(twitter)        http://tnb216.html.xdomain.jp/

(2)PC98の場合
 MS-DOS 5、6ではドライバが不要です。※6のみ確認
MO(SD)ドライブのSCSI IDは、HDDのSCSI IDと連番にしておく必要があります。別途、MOドライバを使う場合は連番でなくても良いかもしれません。
 PC98では起動時に MOが挿入されているとフリーズするようなので起動時はSDカードは取り出しておいてください。

(3)FM TOWNSの場合
 ドライバが必要です。MS-DOS + KUMADSK.SYS で動作を確認できました。
BEFiS WEBPAGE       https://www.purose.net/befis/
 HDD/MOドライバーKUMADSK バージョン3.0 http://www.purose.net/befis/download/

改良版ファームウェアについて
・ArdSCSino-stm32(2022/9/10版)を改良したものです。
 ArdSCSino-stm32  https://github.com/ztto/ArdSCSino-stm32

 BlackPillになったので F4 BlueSCSI の内容も取り込んでます。
F4_BlueSCSI     https://github.com/androda/F4_BlueSCSI

・ファイル一式
 ArdSCSinoPlus-stm32-master mod_F4 v2.7z
・ビルド方法
 「ArdSCSino Plus (STM32F4) の PlatformIO でのビルド


※BOOTHで頒布中


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