060turbo 用 ROMの作成 (XEiJ)
KAMADAさんが作成されているX68000 エミュレータの “XEiJ”から 060turboで使用できるROMを作成します。
060turbo を使用していなくても X68030 の ROMデバッガ、ROM Human の不具合等を KAMADAさんが修正された ROMとしても使用できます。
・STUDIO KAMADA https://stdkmd.net/
(X68000”X680x0 のメーカー純正ソフトウェアの不具合について”)
XEiJ はjavaで動作する X680x0 エミュレータです。使用方法などは作者の方のサイトで確認できます。
用意するもの
・X68000エミュレータ XEiJ 動作環境
STUDIO KAMADA https://stdkmd.net/
(X68000”XEiJ (X68000 Emulator in Java)”)
・Human68k、デバッカ(XC2101.LZH)
X68000 LIBRARY http://retropc.net/x68000/
(1.ソフトウェアライブラリ”無償公開されたシャープのソフトウェア” –> “C Compiler PRO-68K ver2.1(XC)”)
・IPL用ROM 2個(M27C4002等)
・ROMライタ
高速超小型汎用プログラマー [TL866IIPlus] 等 aitendo 等
・実機とWindowsとのファイル交換環境
「Windows と X680x0 のファイル交換(RaSCSI”ベアメタルバージョン”編)」
「Windows と X680x0 のファイル交換(MO編)」
「Windows と X680x0 のファイル交換(ディスクイメージ編)」
など
※”DiskExploere”でイメージファイルからファイルを取り出すとファイルサイズが変わってしまう可能性があります。参照「イメージファイルからのファイルの取り出しについて」
※説明では抽出ROMの保存先など省略してますので各自 設定・用意する必要があります。
ROM作成・使用手順(概要)
1.実機(X68030)でデバッカ(db.x)を使いCGROMを抽出
db.x db.xを起動
-w CGROM.DAT,f00000,fbffff 抽出
-q 終了
2.CGROM.DAT を XEiJ フォルダに入れ、XEiJを以下のコマンドで起動
java -jar XEiJ.jar -model=060turbo -rom=none -cgrom=CGROM.DAT -rom30=none -scsiinrom=none -iplrom=none
3.メニューの[設定]->[ROM ファイルの作成]から、"EVEN030.BIN"と"ODD030.BIN"を作成
4.ROMライタでROMに書き込む
5.メイン基板にROMを取り付け、ジャンパーを変更する
注:EVEN/ODDを間違えても起動しないだけですが向きを間違えると故障の原因になります。
補足
X68000エミュレータ XEiJの動作環境作成
・詳細は作者の方のページを参照ください。
・OpenJDKを展開したフォルダをバッチ(rom030.bat等)ファイルで直接指定して起動すると楽です。
C:\OpenJDK\jdk-13.0.1\bin\java -jar XEiJ.jar -config=default -rom=030.ROM -boot=misc
デバッガについて
・db.xは「XC システムディスク 1」の”bin”フォルダにあります。
・”w” はファイルの書き出しコマンド。ファイルサイズは空のフロッピーディスク程度の約1MBです。
・”q”コマンドでデバッガを終了できます。
ROMライタ”TL866IIPlus”の使い方
「TL866IIPlus の使い方」
メイン基板に取り付けるROMとジャンパの設定
・基板に”ODD””EVEN”の記載があります。
・”ROMSW”が”3”になっているので”1”にします。
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