PC-88VA2 の修理(画面が一部出ない調査)
・PC-88VA2 の修理(分解・洗浄・サビ落とし)
・PC-88VA2 の修理(断線修理等)
・PC-88VA2 の修理(動作確認)
・PC-88VA2 の修理(画面が一部出ない調査)
・PC-88VA2 の修理(資料)
ゲームなどは正常に表示されているようだが v2モードでDisk Basic を起動”How many files(0-15)?” でリターン押下後に画面が真っ黒になる状態を調査。
表示はないが取り敢えず”SCREEN 3”に変更すると文字が表示されるので調査開始。
(左:修理前、右:修理後)
SCREEN 1
SCREEN 4
“修理前”の最後の画像は”SCREEN 4”でキーを押した場合。カーソルは点滅していて文字が表示されていません。
結果“SCREEN” の”0””3”のカラー画面は表示されて”1””2””4”のモノクロ画像が表示されていないようです。また”1””2”は文字が表示されていますが”4”では文字も表示されていません。
次に”v2モード”特有なのか”v3モード”での画面調査
(左:修理前、右:修理後)
SCREEN WIDTH 0,640,1 (シングルプレーン)
SCREEN WIDTH 1,640,3 (シングルプレーン)
SCREEN WIDTH 4,640,1 (マルチプレーン)
SCREEN WIDTH 5,640,5 (マルチプレーン)
モノクロ画面でも表示されている??
いろいろ情報を集めてみると
・”BASIC(v2)”の”SCREEN 4”は文字もグラフィック画面に表示
(–> グラフィック画面なので文字も表示されない)
逆に
・”BASIC(v3)”でマルチプレーンのモノクロ画面はグラフィックもテキスト画面に表示
(–> テキスト画面なのでモノクロ画像も表示される)
しているようです。
なので”グラフィック”<->”テキスト”の相互の変換がうまくいってないのではないかと推測・・・したものの資料も知識もなく手詰まり状態で結局地道にパターンを追って通電チェックをする日々に。。
実は、ブログを書くにあたって整理してみたところ最初の推測は間違っていて、今回の症状はモノクロのグラフィック画面が表示されていないことのようです・・・って確かそう思ってたはずなのですが、何か問題がすり替わって勘違いした推測に??
そんな通電チェックを続けていて見つけたのが、カーボン抵抗が断線しているという事。通電チェックでというか、なんか外れかかっているのに気付きました。この部品は基板に接着されていたので当初、足が外れていることに全然気づかなかったのですが何回も基板を調べているうちに更に外れてきたので気づいたようです。
・縦基板(左の写真)の裏側。
この部品を付け直して確認したところ全て表示されるようになりました。抵抗一つで直ったということはやはり変換処理というより表示の輝度の問題?(ディスプレイケーブル作成時に抵抗値で明るさが変わるというのをネットで見たことがあるのでそう思っただけで試したり確認したわけではありません)
もうほとんど原因はICの不良で直すのは難しいのではと思っていたので直せて良かったです。
因みに、88VA2で画面の表示がおかしい最たる原因はバッテリー液漏れ被害による断線などのようなので最初にチェックしてます。
MSX研究所長さんの twiiter 情報や
PC-88VA2の修理記事をちょっとずつ書いていく。ニッカド電池の液漏れが影響した範囲と、その周辺に走っている制御線の解説画像。電池のお漏らしが死を招くこの配線!今では絶対に許されないハードコアっぷりに涙が止まりません。 pic.twitter.com/FfZaEA1PjH
— MSX研究所長 (@yoshimatsuTUQ) 2015年6月3日
Framさんのサイトなど
・Framのレトロハードメンテナンス記録 https://ameblo.jp/framgate/
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