PC/AT 用 3.5’’FDD を X680x0 外付けで使う

 PC/AT用3.5’’FDDを接続する方法は既に多くの方が実践、情報を公開してくれているので助かります。
 PC-98シリーズのFDDは独自仕様を採用していたりPC/AT用FDDの接続は複雑なようです。X680x0では多少不安定ではありますが割りと簡単に接続できました。

 X680x0 で使えるPC/AT用3.5’’FDD
  ・3モードドライブ(2HDの1.2M対応)である
  ・34ピンからReady信号を出力できる(改造含む)
  ・USB接続用ではない
 この条件を満たすFDDと、改造方法についての情報を公開してくれているサイトがあります。もともとPC-9821シリーズに3.5’’FDDを接続するためのサイトなので、X680x0で使う場合は全ての手順での改造をする必要はありません。

 ・試運転の資料館   http://shiuntenlos.ie-yasu.com/
            (“電算機部” –> “PC-9821 に PC/AT 互換機用 FDD を接続する ( 実施編 )”)

 X680x0 で使うために必要な改造は34ピンに関してです。
 ”MPF920”のFDDを例に取ると、PDF形式の改造手順のうち、
  「3. 改造内容」の”B.”、"F:”です。
 なお、2台同時にFDD接続を考えている場合は、1台についてドライブセレクトに関する”C.”の改造が必要です。
 最後に、2HD の 1.2M形式になるように、FDDの 2番ピンと 5番ピンを接続(またはスイッチ)にします。
 (詳細は「PC/AT Windows 機に接続の 3.5’’FDD を レトロPC 仕様に改造」を参照)。

改造例(MPF920)
 
「試運転の資料館」サイトにある PDFの手順を元にしています。
 DSC_1636_at DSC_1637
 1.34番ピンが Disc Change に繋がっているパターンを切断する()
 2.34番ピンと Ready をリード線で接続する()
 3.SH1が接続されていない(半円になっている)場合、接続する()
 4.1番ピンと5番ピンを接続-非接続のスイッチ(または常時接続)にする()
 5.2台同時接続を考えている場合、1台は”JC31”にある 0Ω抵抗を”JC30”に付け替える()
  (JC31=ドライブ番号”1”、JC30=ドライブ番号”0”)

接続
 ケーブルがない場合は自作します。
 (1)「X68000 Compact 用の外付けFDDケーブルを自作
 (2)「X68000 ACE / ACE HD 用の外付けFDDケーブルを自作
 注意点としては、PC/AT用の3.5’’FDDのドライブ番号(Drive Select)は”1”(または改造等で”0”)なので、ケーブルのジャンパ等で適切なX680x0側のドライブ番号に接続する必要があります。
 X680x0 の内蔵FDDのドライブ番号は”0”と”1”、外付けFDDのドライブ番号は”2”と”3”(2台接続する場合)です。
 “(2)”の通りにケーブルを自作した場合は、外付けFDDのドライブ番号”0”が、X680x0 のドライブ番号”2”になるように結線してありますので、外付けFDDのドライブ番号を”0”(改造例の”5.”)にしておく必要があります。

 X680x0 Compactの背面にあるスイッチで内蔵FDDのドライブ番号を”2”と”3”に変更した場合は、外付けFDDのドライブ番号は”0”と”1”になります。

電源
 ほとんどの3.5’’FDDは、5V の電源があれば動くようです。
 「HxC Floppy Emulatorの設定・使い方 (接続編)」など参照

設定
 S_EXPFD.Rを常駐させます。
 「HxC Floopy Emulator から Human68k を起動」などを参照

使いみち
 ドライブによって、起動ディスクに使えたり使えなかったり、フリーズしたりしなかったりと、この方法で純正を置き換えるというわけにはいかなさそうですが、Windows機とのデータのやり取りには使えると思います。
 「Windows と X680x0 のファイル交換(ディスクイメージ編)」など参照

 実際には”HxC Floppy Emualtor”などのFDDエミュレータを使うほうが良いと思います。
 「HxC Floppy Emulator の購入」など参照

フリーズした場合
 外付けFDDにディスクが入った状態でフリーズした場合は、一度、ディスクを取り出してみる。
 例えば、Human68kの”DRIVE”コマンドしたときにフリーズしましたが、外付けFDDのディスクを一度取り出すと動きました。

Ready信号生成回路を作成する方法
 Ready信号を生成する回路を作成すれば、ほとんどの3モードFDDが改造なしで使えるようです。
 ・K-ichi’s memo  http://k-ichi.blogspot.jp/
          (下の方の”ブログ アーカイブ”の”2011” –> “3月” –> “MSXでPC用FDDを使う”)

<参考>
・Diary on wind  http://lsair.html.xdomain.jp/a/
         (サイト内検索で”FDD”で検索 –> “FDDインターフェイスのピン割り当て [PC/AT +2]”)
・バックアップ活用テクニック 26
 https://contendo.jp/store/contendo/Product/Detail/Code/J0010336BK0052432026/



 

コメント